2020年2月29日

90号 ねりま九条の会ニュース 2020年2月号

米軍事戦略のコマ 自衛隊の中東派遣   「調査・研究」の乏しい根拠、国会審議も無視
髙橋 宗瑠

自民党・安倍首相による自衛 隊の中東派遣が「調査・研究」 という名目で閣議決定されたこ とを懸念します。明らかに国会 審議を避ける意図があり、法の 趣旨にも反します。怪しげな根 拠で「前例」をつくったことは 極めて憂慮すべきことですが、 日本も巻き添えになる可能性を ひめる米国とイランの関係とは、 どういうものなのでしょうか。
■米国とイラン、本当の姿
 日本のマスコミ報道は、イラ ンを「宗教的原理主義をもつ、 狂ったならず者国家」ととらえ、 一方で米国は自由と正義を守り、 自衛のためにしか武力を用いな いかのような描きかたが多分に あります。   イランに対してウラン濃縮の 制限を決めた2015年の核合 意を米トランプ大統領が一方的 に破棄したことは広く知られて いるとしても、概して米国に理 があると考える日本人が大勢で はないでしょうか。
 中東で繰り広げられているの は石油資源をめぐる覇権争いで す。そもそもは1980年に中 東由来の石油の安定供給を重大 な安全保障事項と宣言し、その ためには軍事力行使も厭わない とする「カータードクトリン」 が発表されました。以来、企業利益や米国民の贅沢な生活水準が 最優先され、中東への直接・間接 的介入が米国内で当然視されるよ うになりました。  イランについて振り返れば、そ れまでイランの石油資源を握って いた欧米石油企業を排除し、イラ ンの民主政権が石油資源の国有化 に動き出すと、英米は諜報機関を つかって政権転覆を企て、イラン のツアール(国王)独裁政権を全 面的に後押ししました。   ツアールによる弾圧や腐敗にイ ラン民衆の不満が爆発して、ツ アールを追放した1979年のイ スラーム革命が契機になります。 以降、米国は一貫してイランに対 して敵愾心を剥き出しにし、親米 国である中東イスラエルやサウジ アラビアとともにイランに厳しい 制裁を課すなど、執拗な威嚇を繰 り返してきたのです。
 米国の2パーセントほどの軍 事予算しかもたないイランが米 国の脅威にはなりません。米国 はペルシャ湾岸の産油国をふく む世界約70カ国に800カ所 の軍事基地をもち、イスラエル の核兵器保持を事実上容認する などイランを完全に包囲してい ます。  やはり米国の覇権に抵抗した イラクや、ドル以外の通貨で石 油売買を呼びかけたリビアは近 年、米国による侵略で国家崩壊 に瀕しています。イランの肩を 持つわけではありませんが、イ ランが危機感を募らせ、自国防 衛のために核兵器開発の志向が 働いたとしても驚くことではあ りません。
 1月3日に米国が暗殺したソレ イマニ将軍はイラン革命防衛隊・ 諜報部「コドス(またはコッズ) 部隊」の司令官でした。「コドス」 はエルサレムの意で、イラン最強 の精鋭部隊の名称にイスラエル占 領下にあるエルサレム解放の意味合いを含めているのです。  イスラエルによって70年以上 も続くパレスチナ占領が世界のイ スラーム教徒にとっていかに受け 入れがたく、米国とイスラエルの 中東政策がいかに地域の火種にな り続けているかを端的に表してい ます。
■米軍事戦略のコマ
 在日米軍が「日本を守ってくれ ている」と考える日本人は大勢い ます。安保条約によって日本は基 地提供の義務を負い、地位協定な どの治外法権措置や「思いやり予 算」拠出など、至れり尽くせりの 計らいをしています。しかし、米 国自身も公言しているとおり、日 本防衛は米軍にとって主要任務で はありません。米軍は日本からも 中東に出撃しますし、沖縄などの 駐留基地は太平洋における米国覇 権の拠点です。即ち、在日米軍は 米国の軍事システムの一端でしか ないのです。  ソレイマニ将軍の暗殺はイラク 国内で遂行され、手を下したのはイラク駐留の米軍です。米国は殺害 にあたり、イラク政府への事前 通知さえしませんでした。イラク議 会は米国への怒りを極め、直後に米 軍撤退の要求決議をします。  米国はこの決議に対して「撤退す るつもりはない」と突っぱね、それ どころか「米軍を追い出すなら今ま で米国が費やしたカネを返してもら う」などと、侵略者まるだしの態度 表明をしています。
米国はイラクを属国としか考えて おらず、中東諸国の国家主権など微 塵たりとも配慮しません。これは日 本への態度とて同様です。日本がア メリカの軍事戦略のコマにしか過ぎ ないという事実を日本人は正確に認 識すべきです。
※ 高橋さんの著書『パレスチナ人は 苦しみ続ける    なぜ国連は解決でき ないのか』(現代人文社)
「安倍9条改憲NO !改憲発議に反対する 全国緊急署名」にいそいでとりくみましょう
2019年の参議院選挙で改憲勢力が3分の2を割っ たのにもかかわらず、安倍首相は2021年までの改 憲を諦めていません。パラリンピック終了後の国会 解散は改憲が争点と浮上してきました。1月から始 まった緊急署名は改憲発議を阻止する目的で、安倍 政権を終わらせるまで取り組みます。あらゆる機会 に、あらゆる方法で署名を呼びかけましょう。特に 地域に入って行脚と対話の署名が有効です。もちろ ん3000万署名をした人にも再度呼びかけます。ま た以前の署名も国会に提出します。同封の署名簿を 活用し10人50人と声をかけて署名を取り組む人 を増やしましょう。
ーーーーーーーーーーーーーー緊急カンパのおねがいーーーーーーーーーーーーーー
また新しいチラシ(同封)を大量活用するのに お金がありません、ぜひ会費とカンパをお願い 申し上げます。

民主主義って何だ! 
片山むぎほ(中村・貫井・富士見台3地域九条の会)
安倍政権の「戦争をする国」づく りは、立憲主義・民主主義を破壊し、 利権がらみの汚い政治を推し進めて 来ていますが、中央政府のこの姿勢 は、地方自治体の行政にも大きな影 響を与えているのではないでしょうか。  こんな時代のこんな情勢だからこ そ、私たちは、地方自治の名にふさ わしい練馬区政が行われるように、 区民として目を光らせ、民主主義に 則って運営されるように働きかけて いかなければならないと思います。
一.パブコメって      知っていましたか?  例えば、練馬区では、1月 日締 切締め切りりで公共施設等総合管理 計画〔実施計画〕(令和2年度から 5年度)(素案)についてのパブリッ クコメントを募集していました。し かし、練馬区のホームページのアド レスをクリックしても、パブリック コメントのメールを送ることができ ないというホームページ上の不備が あり、これが締め切り当日まで放置 されている状況でした。この指摘を 受け、締め切り日が1週間延期されましたが、そのことの周知も、区の ホームページに1行書いてあるだけ で、ほとんどの人が知ることができ ませんでした。ここに、区民の意見 を本気で聞く気などないという行政 側の姿勢がよく現れています。  最近、様々な行政機関でパブリッ クコメントが募集されますが、ほと んどの場合、単なる行政側の国民・ 住民の意見を聞いたというアリバイ 作りにしかなっていないことを多く の人が指摘しています。
二.「施設配置の最適化」       という名で「削減」  今回の公共施設等総合管理計画に ついてのパブリックコメントを例に して言えば、区民から見れば膨大な 練馬区全体に及ぶ計画が示されてお り、前提として「施設配置の最適化」 という概念のもとに、「将来にわたっ
て行政が確保すべき機能か」「費用 対効果の面での効率性」「対象やサー ビス内容が他と重複していないか」 「現在の施設でないと提供できない サービスか否か」など行政サービス 削減の視点が示されています。  このような視点から、広く練馬区 民を対象に、広域に存在するそれぞ れの公共施設に対する意見を聞けば、 自分が見たことも聞いたこともない ような施設、自分が受けたことがな いような行政サービスについては、 税金の無駄遣いではないかという方 向に意見が流れることが当然のこと として予想されます。  当該の行政サービスを利用してい ないものにとっては、その効果は見 えず、そのための費用は無駄であり、 効率性が悪いと捉えてしまうのが一 般的です。行政サービスを受けてい る該当者に意見を聞くのではなく、 広く一般的な意見・パブコメを取れ ば、少数・弱者への行政サービスの 削減につながる根拠を作りだすだけ ではないでしょうか。  行政サービスは何のために誰のた めに行われるべきものなのかという
理念が必要です。これは、税金は誰 のために、何のために使われるべき なのかという問題でもあります。効 率性だの重複しているだの言う前に、 必要な人に必要な行政サービスが届 いているのかという視点がまず必要 です。  住民同士の利害関係を対立させる ようなかたちで、住民の意見を取り 上げたふりをして、しっかりとした 議論の場を設けずに、結局は行政の 方針通りにことをすすめていく。こ れは、本来の民主主義の破壊です。
三.行政サービスは私たちの税金で 賄うもの、儲けた分で税金を払うべ き民間企業に任せて良いわけがない  公共施設や行政サービスを削り、 税金を節約したと大きな顔をするの は許せません。京都市長選に向けて 市民の一言が新聞に載っていました。  「現職市長は地下鉄黒字にしたと 自慢するが、民間に仕事を丸投げし て人件費を削ったら黒字になるのは 当たり前。今の現役が一番大変な思 いをしている。これでは利用者の安 全も守られない。行き過ぎた民営化 には反対や」。秋の夕暮れを感じま すが、私たちも自治体の動きを監視 し、意見を上げていきましょう。
「兵器より社会保障を」 │岐路に立つ介護保険問題の本質は、公的責任の放棄、憲法 条の形骸化
全国老人福祉問題研究会・練馬支部 新井幸恵
一、介護の本質が奪われゆくとき  私は長年、医療・介護の現場で働 いてきました。介護とは、人間らし く生き、暮らすための行為が何らか の原因によって阻まれたときに、そ の人の個性、歴史性、地域性、精神 性を受け止めつつ、行われる一連の 生活援助行為です。医療が効果的に 行われるためには、その人の「生活」 が整えられていることが、お薬より も重要な前提となります。  生活援助行為と言っても一方的な 関係にはなく、「援助」される人から 逆に支えられ、励まされ、学び合う という相互関係を前提としています。 それは長い歴史を持つ高齢者は勿論 のこと、超重症心身障害児であって も、オムツをしていても、重い認知 症であっても、幻覚妄想状態にあっ ても、死の床においてさえも耳を傾 け理解し合える時間と場があれば、 相互に関わり合いつつ、創造的な関係 が生まれることを体験してきました。  そうした豊かで楽しく、魅力にあ ふれた関係を育むために互いを感じ 合う、知り合う、触れ合う、理解し
合う、認め合う時間がとても必要で す。時には悲しみを、時には激しい 怒りを、時には虚しさを、無念さを、 諦めを共有することもあります。し かし、こうした関係を築きあうこと によって、再び共に生きようとする 意欲を励まし支えることへと連なっ てゆきます。つまり介護という仕事 は「時間」がとても大事な要素と言 えます。看護だって、かつてはもっ とゆっくりゆっくり患者とかかわる 仕事でした。  しかし、介護労働者の他の業種に 類を見ない離職率の高さは、こうし た豊かな関わりを求めて就職した方々 が、休憩も取れない程の多忙な中で 慢性的な心身の疲労下に置かれ、職 場の人間関係がすさみ、傷つき、心 やからだ、命が危うくなるという危 機的な環境が根底にあります。  そして離職がさらに人手不足を生 み出すという悪循環が生まれます。  訪問介護事業所では募集しても募 集しても人が集まらず、練馬でも閉 鎖、倒産を余儀なくされたところも あります。慢性的な低賃金や就労形
態が、働く人の意欲をそいでいます。 また多くの施設が利用者から見ても わかるほどの人手不足です。せっか く入職しても離退職がやまないから です。
二、介護の危機を迎えて   そうした中で社会保障から公的責 任が放棄させられ、福祉や公衆衛生 の国家責任を謳った憲法 条は、内 閣のどのレポートからも消えてしま いました。少子高齢化が事態を悪化 させてきた、介護現場の人手不足に は外国人やロボット、また元気高齢 者やボランティアを充てよう、介護 保険の不十分なところは民間活力を 取り入れようとの議論が盛んです。 さらに利用料負担や介護保険料が区
民の生活を圧迫しています。「保険料 というより税金よね」「年金から取ら れて生活費が圧迫されている」「夫の 介護、もう自分が病気になりそう」「2 割負担になり、これ以上のサービス の利用は無理」との声は日常的に聞 こえてきます。  介護保険財政はたこの足かじりの ようなもので、国庫負担率が %、 残りを国民の保険料と利用料で賄っ ているために、施設やサービスを増 やせば保険料の上昇を強いられます。 公的資金を抑制する中で、介護の需 要が増しているために介護保険財政 の総費用は 兆円を超し、給付費抑 制が財政健全化のために必要、とま ことしやかに言われています。  その延長線上で昨年 月に安倍晋 三を議長とする「全世代型社会保障 検討会議」の中間報告が出されまし た。ここでは「介護現場の生産性向上」 「介護予防へのインセンティブ付与 ( 介護度に改善がみられた被介護者や、 それを支えた介護事業所を表彰する ) 」 等の議論が飛び交い、一、で見たよ うな介護の豊かさ、当事者の尊厳、主体性の尊重、介護労働環境の改 善などの人間的な言葉はありません。 あるのはAIなど関連企業が躍動 (少子高齢化はビジネスチャンス) する話が山盛りです。この中でむし ろ人員配置基準(現行3対1)の 緩和など、介護環境の悪化が予測さ れています。
■「兵器より社会保障を」  練馬区の総人口 73万のうち、65歳
以上の方の第1号保険者は16万と、21・9%を占めています。そのう ち要介護認定を受けた方は3万人、 保険者の約 %です。(2018年 末)これらの方々がサービスを受 ける割合は、介護度が高くなるに つれ上がっていますが、支給され る限度額いっぱい利用する方は少 なく、30から40%、サービスの利用 控えが目立ちます。
 その人のニーズに沿った介護保険 制度になっているのかどうか。私た ちは2月26日、昨年10月から企画を 練ってきた「練馬の介護保険のこれ からを考える会」を開催します。2 017年より続けてきた学習会を発 展させ、国の第8期介護保険事業計 画に向けて、2020年6月の定例 区議会へ陳情を出すことも検討して います。話し合いの中では、「介護保険白書〜区民版」や、練馬の社会保障シンクタンクが必要との声も上がっています。介護保険制度というまやかしの仕組みを区民と共に解明し、介護が必要な区民の実態を共有し、ある時は行政と共に練馬のこれからを展望できるよう努力したいと思っています。 皆様の身近な介護の実態をお知らせいただけたらと思っております。(中村・貫井・富士見台3地域九条の会)
「テレジン収容所の幼い画家たち展」に思う
大槻孝一(展覧会実行委員会)
「テレジン」と言っても知る人は少ない。「アウシュヴィッツへの控室」というと、やっと想像を巡らせてもらえる。ナチスの強制収容所があったチェコの町の名前だ。
 死と隣合わせの収容所が解放された1945年には、子どもたちの描いた4000枚の絵が残され、その絵のコピーを日本に持ち帰ったのが野村路子さん。全国200か所以上で展示会を開き、今年の最初の企画が大泉学園地域での  日間にわたる巡回展示と野村さんの講演会だった。
   子どもたちには教育をと、親たちが命懸けでドイツ軍に要請して実現した収容所内の教室。そこではこっそりと、音楽や絵や詩の教室が開かれていた。才能ある大人たちは子どもたちにユダヤ人の歴史や文化を教え、芸術活動をはぐくみ、希望と創造力をあたえた。フリードル・ディッカー先生は子どもたちに絵を描かせた。絶望的な環境の中でも家や家族や公園や花や、そう! 夢と希望を描かせた。腹の足しにと食べられてしまうため収容所には花はない。しかし子どもたちの絵にはたくさんの花が咲いていた。そして描き終えた絵には必ず名前を入れさせた。こうして子どもたちの絵は命になった。
    展示会に来た人の中には、書き手の子の名前を読み上げながら、涙する人もいた。芸術のすばらしさ、教育の力の大きさを深く知らされた。 この企画は、よその地域では自治体が後援したり、小学校で野村さんの講演が行われたりしている。多くの子どもたちが見て感じて多くの感想文を寄せている。我が練馬区でも、まずまずの成功であった。区の教育委員会の後援も貰った。ありがたかったのは遠方からも含め延べ200人を超えた参加者、惜しまず協力金を出していただいた方々、様々な場面でご協力いただいた九条の会の方々など、そして  歳の年齢を感じさせない野村路子さんの熱意あるご援助のおかげだった。
   「知る勇気、知らせる努力」は野村さんのサイン本の言葉です。
「中村哲先生をしのぶ会」に長蛇の列
                  中村哲さんと平和憲法(中村哲さんの言葉より)

2月1日、実行委員会主催の「中 村哲先生をしのぶ会」が文化セン ター小ホールで開催されました。 6時半開始にもかかわらず、5時 半には、中に入れない人々
 が館 の周りに溢れていました。「1時 から来ていた人もいる」「4時に は満席になっていたそうだ」など という声があちらこちらでささや かれ、「3時間かけて群馬から駆 けつけたのに」と残念がる人もい ました。それでも「記帳してメッ セージを届けたい」と考える人た ちは、ひたすらその時を待ってい ました。おそらく500人を越え る人ががそうした行動を取ったよ うに思います。翌日のニュースに よると諦めて帰った人も含めると 1500人が訪れたとのことで した。それほどたくさんの人が、 中村哲さんへの尊敬と感謝の思い を持っていたのです。  中村哲さんの訃報をを聞いて、 暉峻淑子さんは「日本の象徴は天 皇なんかじゃない、中村哲さんですよね」とおっしゃっていまし たが、そのように感じる人も少な くはなかったように思います。  当日はライブ配信が行われたの で、中の様子を知ることができま した。映像による活動の紹介、ペ シャワール会の関係者たちの今後 への決意、また加藤登紀子さん、 澤地久枝さんからのメッセージや歌も心に響き、素晴らしい会で あったことが分かりました。  中でも8年間、記録映像を撮り 続けてきた谷津賢二さんの「中村 哲さんの命を奪ったのは、貧困や 温暖化による干ばつに関心を寄せ ることができなかった私たち自身 ではないか」という言葉は、胸に 突き刺さりました。・アフガニスタンで活動する自分 たちは、日本の平和憲法によって 守られていることを常に感じてき た。 

・憲法は我々の理想です。理想は 守るものじゃない。実行すべきも の。この国は憲法を常にないがし ろにしてきた。インド洋やイラク への自衛隊派遣 ‥ 国益のために武 力行使もやむなし、そう。私はこ の国に言いたい。憲法を実行せよ、 と。 
・自衛隊派遣は有害無益│私たち が営々と築いてきた日本に対する 信頼感が、軍事的プレゼンスに よって一挙に崩れ去ることはあり 得ることです。(国会証言より)
・敵は、実は我々自身の心の中に ある。強い者は暴力に頼らない。 最終的に破局を救うのは、人間と して共有できる希望を共にする努 力と祈りであろう。(文責 小沼)
「いのちの山河〜日本の青空Ⅱ〜」を観て
川嵜 俊子(石神井台九条の会)
 この映画は、全国初の医療費の無 料化と乳児死亡率ゼロを達成した岩 手県和賀郡沢内村(現西和賀町)を 舞台に描いた実話の映画化である。    医師を切望されながら違う道に進 み久しく故郷を離れていた深澤晟雄 が、妻と共に豪雪の沢内村に帰って くるシーンから始まる。亡き父の「一 村一郷の為に尽くすのも立派な生き 方だ」との言葉を胸に、昼は畑仕事、 夜は教師として憲法の主権在民を教 えるうち、栄養失調の赤ん坊の死、 貧困ゆえの年寄りの自殺が多発して いる村の現状がわかってくる。
  深澤は教育長に委嘱されると、「行 脚と対話」で村づくり、組織づくり、 婦人会づくりに奔走する。   助役に抜擢されると、国民健康保 険の滞納者が多いことを知り、村民 の健康のために立つと決め、助産婦 と保健婦の訪問指導に力を入れた。   村長になると、まず村民の声を聞 き対話することから始めた。豪雪と 多病、貧困の三悪追放に村民が一体となり団結すればできないことはな い。自分たちの命は自分たちで守る。 人間の命と尊厳に格差はないのだと。 乳児健診と成人病検診に力を入れ、検診回数を増やし、乳児の死亡率を 半減させ、昭和 年、乳児死亡率ゼ ロに、日本一になった。  村立沢内病院では、地域の包括医療 を実施目標として、全村民の健康台帳 を作り、健康管理に努めた。 「すこやかに生まれ、すこやかに成長し、すこやかに死ぬ」ためには、  歳以上の医療費を無料にと願った が、国民健康法違反として認められ ない。国がやらないからうちのよう な貧しい村がやるのだと、憲法 
 条 を盾に医療費の無料化に踏み切り、 実現させた。  次は、冬の交通維持は村民の健康 にかかせないと道路の除雪をし、盛 岡や横手まで開通させることだった。 深澤の強い信念のもと村民も動き、 開通がかない、みな大喜びだった。 そんな中、食道がんに侵され、道半 ばで死去した深澤の遺体を載せた車 が村に戻る。村民達は総出で、人命 尊重の精神と村民の福祉のために命 をかけた深澤に対する感謝の念で、 出迎えた。    感動をもって観終えた後、憲法改 正も私達一人ひとりが団結すれば阻 止できると思った。    最後に本作品を制作された、大澤 豊監督が本年1月1日にご逝去され た由、心からご冥福をお祈りします。
ーーーーーーーーーーー「いのちの山河~日本の青空Ⅱ~」上映会 ーーーーーーーーーー
この映画は、国が憲法を守らない中で、貧しい地方の村が独自に60歳以上と乳児の医療 費を無料化する、地方自治のモデルとして描かれました。全国民に民主主義とは何かを教 えてくれる作品です。練馬区内で5か所で上映が計画されていますが、DVDをお貸しし ますので企画されますようお勧めします。        
申し込み先 ねりま大泉町9条の会  090-2737-5311(大柳)
アメリカ・イランの紛争終結および自衛隊の中東派遣中止に関する陳情書の署名にご協力ください
アメリカ・イラン紛争の終結と自衛隊の中東派遣中止を求める練馬区議会への陳情書(別紙) を提出しました。アメリカ、イラン政府に対して意見書を提出しても無視されるかもしれ ませんが、平和の一石を投じましょう。特に練馬区は多数の自衛隊員と家族が住み不安を 抱えています。皆様の署名のご協力をお願いします。 
これからの催し
 2月27日(木) 18:30~ 16:30   9条の会学習会 講師 山内 敏弘、渡辺 治
文京区民センター   9条の会事務局   1000円
2月28日(金)18:00~   練馬教育集会   ココネリホール 練馬教育連絡会
500円
3月1日(日) 14:30~ 16:00   「いのちの山河」上映会   春日町地域集会所03-3926-9992(佐藤)   500円
3月8日 (日) 14:00~ 16:00   「わたしはダニエル・ブレイク」上映会   貫井図書館090-9329-0436(新井幸恵)   500円
3月14日 (土) 13:30~ 17:00   東アジア文化交流のつどい 中国・朝鮮・日本・ネパール・ベトナム   の歌や踊り楽器演奏など   ココネリホール終了後懇親会(2000円)090-2737-5311(大柳)   1500円
3月20日(金)18:45~   いのち輝く青い地域を未来に残そう   ココネリホール ヒバクシャ国際署名推進 ねりま連絡会   500円
3月21日 (土) 13:00~ 17:00    「宋家の三姉妹」上映会   勤労福祉会館080-5040-6764 (大槻)   500円
4月4日 (土) 14:00~ 16:00   「全世代型社会保障改革」講演会 内容を知り、くらしへ  影響を考える 講師 芝田 英昭   石神井公園 区民交流センター         2 階 集会室 080-2008-3793(勝山)080-3006-6536 (松下) 080-5040-6764 (大槻)090-4438-6330(川崎) 500円